制作年: 2018年
時間: 1分
マテリアル: LED、レンズアレイ、ロボットアーム
機材協力: 株式会社アスカネット

Photo ©Hanayuki Higashi


現実の光とLight Fieldによって再構築された光を用いて制作された、光のパフォーマンス作品。

これまで拡張現実技術(Augmented Reality、以下AR)と仮想現実技術(Virtual Reality, 以下VR)を用いたシアター作品をMIKIKO、ELEVENPLAYと共に世界に先駆けて発表し、現実と仮想世界の境界線を曖昧にする様な作品を制作してきた。また、ARやVRを用いた仮想的な3D映像空間ではなく、肉眼でステージ上で観ることの出来る3Dの光の表現に関する研究開発をライゾマティクスリサーチと共に行ってきた。

コンピュテーショナルライトと呼ばれる、コンピュータで複雑な計算を行うことによって実現可能となる光の表現の一つに、Light Field技術がある。その研究成果を用いて制作されたMIKIKO、ELEVENPLAYとのコラボレーション作品”phosphere”では、Light Field技術で再構成された光のダンサーと、現実のダンサーのコラボレーションを実現。このパフォーマンスは、Sonar Sound Festival (Barcelona)、Todays Art Festival (Den Haag)、Ars Electronica (Linz、映像上映) など世界各地で上演された。

本作品では、これまでのAR、VR、およびコンピュテーショナルライトを用いた作品群を継承した新たな表現を作るべく、株式会社アスカネットが開発するレンズアレイとロボットアームでコントロールする光源やオブジェクトを用い、4つの光のインスタレーションを制作した。

肉眼で観るもの全ては現実なのか、そして現実とは何かということを問う作品である。


Credits

Creative Direction: Daito Manabe
Hardware Engineering: Youichi Sakamoto
Software Engineering: Tatsuya Ishii

Technical Support: Kyohei Mouri, Asukanet Co., Ltd.