Tokyo

diary

ただいまブラジル領事館。
11月のライブの手続き中。

11月はtrueのブラジルツアーを代わりに行ってもらったり、
香港、カナダ、台湾に招待されていたライブを断ったり
某スポーツブランドプロジェクトと某国際イベントのために
相当調整をしたのですが、突然話が無くなってしまう等、厳しい月に。。
結局サンパウロとシドニーだけ行く事に。
trueのメンバーと入れ替わりでブラジルに行くと言う何とももったいないスケジュール。

今週は松本俊明さんのコンサートのライティング仕事とメディア芸術祭。
どちらもデバイスを石橋さんが担当して、僕が音+光のプログラミング。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Jazz/Artist/ToshiakiMatsumoto/

松本さんのコンサートは先日リハにも参加したのですが
音楽スタジオに入るのは(多分)一年半ぶり。
去年の初めは仕事でしょっちゅうスタジオにいって
ミュージシャンの方々と一緒に作業していましたが、
マイクを通さない音を長時間聞くのは何やら久々だった。
金原千恵子さんはコンサートで何度か拝見していますが
一緒にスタジオに入るのはもちろん初めて。太陽の様な人ですな。

贅沢な時間でした、、と良いたいところですが現場で初めて
ピアノとストリングスの音をバラでもらってテストしたので
音色をじっくり楽しむ余裕もなくひたすらプログラミング。
ある程度コンプやEQで音量を揃えた後は全てマニュアルで調整。
入力はAbleton Live、プラグインで揃えて、MaxMSPJitterへsoundflowerで送信。
本番では音量を細かく動かす必要があるので、結構大変になるかも。
生音は色々と大変です。。

リハではストリングスのマイクがピアノの音を拾い過ぎていたので、
あまり奇麗に光らせる事が出来ず。
実際に作っている絵は22個のLEDのライトということで、
22ピクセルの映像なわけですが、そこに色々な表情をどうやって付けるかが勝負所。
カラキネの特別に調整されたLEDとは異なり。
カーブがあまり奇麗でないため色々と手作業でテーブルを作る必要があり、
結果として解像度が低くなっているのが現状の問題点。
こういう微妙な作業はかなり好きなので楽しんでやるほかなし。

なかなか厳しいヴォイシングが多いなーと思ってうっすら聴いていたのですが、
僕が気になる様な部分は当たり前の様にどんどん改良されて行く。
その作業を遠目で見ているのも楽しかった。アレンジはツジツマ合わせ大会ですな。

ちなみに僕のLEDとの出会いは2004年のRefined ColorsというDumbtypeの
藤本さんことKinseiさんのプロジェクトが最初だったのですが、
この作品の照明の作り込み具合は相当な事になっており未だに影響が大きい。
あの凄さは実際にやってみないと分からない部分が多いですが、
プログラミングではなく、手作業の打ち込み出ないと作れない。
IAMASに出て初めて参加したアートプロジェクトで、当時は相当力んでおりました。

Refined Colors
http://www.refinedcolors.com/
その頃の日記。
https://www.daito.ws/weblog/2004/07

こうやって続けて日記を書いておくと振り返って読む事が出来て面白い反面、
外見は当時と大分変わっているのに、やっている事があまり変わっていないことに驚く。
5年前に比べると規模は大きくなりつつ、フィールドもアート以外のプロジェクトが多いですが
本質的な部分はほぼ一緒。
日記を書き始めてもう5年半。
牛豚羊肉を食べなくなって10年半。
意外と色々と続くものですな。