2004/12/27 (月)

old diary


寝る


斜面


小屋



個室

メールチェックをして、前に行ったワッフル屋を
探しに出かける。
内装も音楽のセンスも良く、長居したくなる場所だ。
ホイップクリーム抜きのココアを飲みながらゆっくり読書。
普段の生活もこれぐらい時間の流れがゆっくりだと最高なのだが。

月曜で美術館は休みだし、雨で何となく憂鬱なので
プラハに移動するkと二。

Os¥¥からプラハ行きの列車に乗る。
あまり人が乗っていないため、個室を占有。
途中レストランでパスタを食べる。
プラハ到着が23時頃。
ホテルも何も手配していないので、地球の歩き方を
読みながら良さそうな場所をチェック。

途中ヤスシさんという人が「日本人の方ですかー?」と
個室に入ってきた。
旅慣れている感じで妙に雰囲気のある人で、
現在はベルリンの日本人学校で先生をしているらしい。
ビールを少し分けてもらいながら、プラハやブダペストの情報を聞く。
ヤスシさんは、ドイツとチェコの国境付近の冬山を登るらしい。
何でも教え子が何人か先に着いていて、それに合流するとのこと。
こんな寒いのに山を登るとは。。
お疲れ様です。
「大度さんも一緒に行く?」
という話にもなったが、20KGの荷物&靴の底ツルツルスニーカー
の事を考えて遠慮する。
が、旅はノリ重視という(自己)の法則に乗っ取って
「僕も行きます」という事に。ノリですノリ。

Bad Scha,,という駅で鈍行に乗り換えて、
チェコとの国境付近の駅、Schmilka- Hirschmuhieで降りる。

「渡し船が終わっていたら3時間ほど歩かないと向こう岸に
渡れないんだよねー」

3時間、、。おそらくそんなには歩けない。
そんな心配をよそに舟は来てくれた(感動)

向こう岸に渡ってからは、緩やかな坂をゆっくりと登っていく。
途中まったく光が無くなるが、雪のおかげで明るい。

ヤスシさんは過去に大陸陸路横断をしたことがあるらしい。
死ぬまでに一度はやりたい所である。

普通に会話出来ないぐらいに息が切れ始めた。
運動不足。

途中小屋で休みつつ、再び歩き出す。

「この辺を登ろうか」

と言って歩き始めたのは結構急で雪が積もっている斜面。
うぉう。

モノの10分程で限界到来。
足に力が入らず斜面を登れない。
荷物の重さに負けて何度も滑り落ちる。
木を掴みながら何とか少しずつ登っていくが
相当きつい。(「うおー。」と連発)

さすがに本当に動けなくなったので、「ちと休みましょう」と提案。
「じゃあちょっと登ったら休もう」
しかし、最後の5mの斜面がきつい。
這いつくばって何とか休憩場所に到着。

壁の様になっている場所があって、そこの下で小休止。
こんなに肉体的に辛いのは久しぶりである。

「ちょっと耳をすませてみよう」

全神経を聴覚に集中させ(ている気分になって)
音源を探す。

心臓の音しか聞こえない。。

どうやらこの辺にはいないらしい。。

やすしさんが、携帯電話で場所を確認。

荷物を置いてその辺を探索する。

が、場所が分からない。

「何か遭難しちゃったねぇ」

「そうみたいですね」(泣)

またしばらく歩いて、耳をすませる。
得意の手笛を吹くが返事は山びこのみ。
こんなに耳をすませたのはいつぶりだろう、、。

うぅむ。足の中に雪が入りすぎで冷たい。
かかとまでしか無い靴下を履いて雪山を必死に歩いている。
泣けます。

どうにもこうにも合流できない(目印少なすぎ)ので
結局一度山を下りて合流することに。

10秒に一度は倒れながら何とか下山して、
やすしさんの教え子、リョウタロウ君と合流。(感涙)

彼に荷物を持ってもらって(恥)、仲間達のいる所まで再び登山。

やすしさんが歩いていた場所とは大分違う事が判明。
(情報伝達ミスだったらしい。くぅ)

やっとの思いで皆と合流。

「誰?」(by 推定20歳女子)

そりゃーそう言うのが普通だろう、。
遭難しているところを助けてもらったと言う嘘(提案byやすしさん)を
つきつつ輪の中に入る。

火って素晴らしい。

靴下を脱いで必死に乾かしつつ、とにかく暖まる。。

食事を頂き、ビールを飲み至福の時を過ごす。

靴下が燃えている。

そんなのも関係ない。

全10人のキャンプで、一人を除いて皆ベルリン在住。
美術系の学生も何人かいて、IAMASや先端を知っている人も。

「古館君って知ってる?」

えぇぇ。

「Sinwaveで○ナ○ーしている古館健君ですか??」

何と高校が一緒だったらしい。

「彼は学校案内のビデオを作っていたのだけれど、それも
ピーとかガーとかいっているビデオでみんなポカーンと
していたんですよ。理解できる人がいなかったんです。」

あぁぁ。古館君。高校の時からそんなだったのね。素晴らしい。

「彼とはカラオケに行ったり、メタルバンドをやっている仲なんですよ。」

その後寝る準備をする。
僕は寝袋が無いので、毛布と寝袋のカバーを身にまとって
睡眠。
ブランデーでほろ酔いだった事もあり、気持ちよく眠りに落ちる。

が、朝方寒すぎで起きる。
どうがんばっても暖かくならない、。
となりの学生(♂)に大接近するが、どうにもならない。
芋虫の様に動きながら体を暖める、。