Command Line Wave

Sound design
2008–
4nchor5 Lab, Super Delux, On Air East, etc...

「command line wave」は、手持ちサイズのマイクを内蔵したライトキューブと、光のパターンをコントロールするためのサウンド、それを使ったライブパフォーマンス/インスタレーションからなる作品です。FAXやモデムの通信時の「ピィー、ピョロピョロ」という音は、決められたルールに従って情報を音に変換したものなのですが、音としてなぜかかっこよく聞こえます。ある法則(それは音楽的な法則ではなく、情報伝達のための技術的な理由から来る法則)に従って音を生成することで、ライブで使う音を作れないかと考えました。キューブの光のパターンをコントロールするためのコマンドの設計が、ルールとなり、そのルールの下で生まれたコマンドの並びが楽曲になっていきます。また、キューブの位置や角度によって通信の不確実さが発生します。一対一の単純なルールのあるインタラクションではなく、現在何パーセントがうまく反応していないか等の情報から次に送るべきコマンドを選択する事により、ミクロなルールだけではなく、マクロな、そして空間的なルールもそこには発生していきます。

キューブが音に反応して光るだけではなく、音とは関係なく点滅、カーブして光る等のパターンを持ちます。サウンドコマンドを送信する事で、あるシーンでは「音と関係なく白く点滅」、次のシーンでは音に反応して「低音が赤」、そして次のシーンでは「低音が青、中音が緑、高音が赤」になる、というように、光り方を変化させる事が可能になります。キューブの制作とサウンドのコマンド設計は、プラットフォームを作ったに過ぎず、様々な形態での展示が考えられます。また、このようなコマンドなどを使ったデータのやりとりのあるメディア作品を自宅で楽しもうとした場合、パソコンや特殊なインターフェイス・デバイスが必要になりますが、この作品ではスピーカーさえあれば様々な光り方を楽しむことが出来ます。例えば、オーディオCDにコマンドを入れて、それを自宅のコンポで再生する事でキューブの光を変化させる等、既存のインフラを用いて遊ぶ事が可能です。

Concept: Daito Manabe + Motoi Ishibashi
Sound Programming: Daito Manabe
Device Programming: Motoi Ishibashi
Cube design: Toshiaki Yanagisawa